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今回は前回の「『鍛造(たんぞう)結婚指輪』の鍛造って何?」という記事に引き続き、バンビジュエリーの鍛造 指輪の変形に対する強さを、鍛造指輪と鋳造 指輪の二つで耐荷重試験を行った結果をもとに、ご紹介いたします♪
耐荷重試験の結果の前に、まず耐荷重試験とは、どのような試験なのかを説明いたします。
耐荷重試験は製品テストの一種で、今回の場合は鍛造指輪に上から力を加えて、どれほど変形するか強度を確認するテストです。
【耐荷重試験のイメージ】
上図の【耐荷重試験のイメージ】のように、円形の指輪に上から力を加えます。
どの位の力で、どのような変化が起こるかを確認するために、加える力を徐々に大きくしていきます。
また、試験には専用の設備が必要です。そのため外部の工業試験場に依頼して試験を行いました 。
この耐荷重試験のために、同サイズ、同デザイン、同素材で、鍛造製法と鋳造製法、と製法の異なる指輪を1本ずつ、計2本用意しました。
下図のような細身の甲丸指輪です。
【耐荷重試験用リングのイメージ】
鍛造の指輪はカットリングという、つなぎ目の無い製法のものを用意しました。
☆鍛造指輪の製法についてはこちら
用意した2本の指輪に力を加えて、ゆがんだ距離を比較しました。
【指輪のゆがみのイメージ】
「ゆがんだ距離」は、この場合
試験前の指輪の内径-変形後の指輪の内径=ゆがんだ距離
を指します。
この「ゆがんだ距離」が大きいほど、指輪が押しつぶされた=変形したということです。
【耐荷重試験結果の比較グラフ】
※図中の「キャスト」は、鋳造を英語に訳したものです。
約10kgの力がかかる辺りから変形しました。
約4kgの力がかかる辺りから変形しました。
これらの結果から、鍛造の強度は、鋳造の約2倍ということが分かります。
また、指輪の形状や使用時の状況などのさまざまな条件によって、強度は変化します。
製法や厚み、幅によっては、より高い強度になる可能性が高い、とも言えますね。
ぜひ結婚指輪を選ぶ際の参考になさってください♪
いかがでしたでしょうか?
鍛造づくりの「丈夫さ」が少しでもお伝えできていると嬉しいです。
もしかすると、この記事を読んでくださった方の中には「鋳造の指輪はダメなの…?」と思う方もいるかと思います。
もちろん、そんな事はなく、前回の 『鍛造(たんぞう)結婚指輪』の鍛造って何?という記事にあるように、鋳造には「デザイン的な制約が少ない」という長所があります。
鍛造製法では作ることのできるデザインが限られるため、そうした面では鋳造に軍配が上がります。
鋳造ならではのデザイン性。
鍛造ならではの強度と滑らかさ。
それぞれの特性を知った上で、自分にとって一番素敵な「一生ものの結婚指輪」を検討されることをおススメいたします!
次回は、鍛造の指輪ができるまでで、専用設備を持つバンビジュエリーならではの、鍛造リングの制作工程のご紹介をさせて頂きます!
この記事の下に表示される、それぞれの鍛造の結婚指輪ブランドのページも是非、ご覧ください♪
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